大導寺錬太郎/ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン最終日

歯が痛すぎて目が覚める。のた打ち回ってまた寝る。痛みで目が覚める。電話してみると歯医者さんは今日から営業しているとのこと。ありがたい。ウチを出る前に御飯を食べようとするのだが、二口ほど食べたところでまた激痛が。無理。
ボクの音楽武者修行 (新潮文庫)奥歯を見てもらうとどうやら歯の神経が死にかけているらしい。それは何だか悲しげなことだがこんなに痛くては敵わない。いさぎよく取り去ってもらうべく麻酔を打ちまくってゴリゴリ削ってもらう。歯医者を出てマクドナルドへ。麻酔が効いていたし何を食べても美味しくないだろうから安くすませる。次の予定まで時間があったので本を読む。小澤征爾の「僕の音楽武者修行」を読み返している。この本を書いているのが27歳の時で、その3年前ぐらいの出来事を書き綴っている。音楽はもちろん、人生の様々な側面に心躍らせながら挑んでいく。この人と仕事がしたい。
日暮里サニーホールへピアニスト大導寺錬太郎さんの演奏会を聴きに行く。前の会社の仕事で大導寺さんがチェリストのレオニード・ゴロホフと共演したときに僕も立ち会わせていただいた。あの時の演奏はそれは素晴らしかった。今日の演奏会はピアノのみ。曲間のお話も含め大導寺さんの誠実さが伝わってくる演奏会だった。が、僕が一番惹かれるのはその誠実さからポンと飛び出したような激しさだ。一度ゆっくりお話をさせていただきたいと思う。どんなことを感じ、考えてらっしゃるのか知りたい。
そして今日も移動は慌しく、有楽町へ。ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン最終日、最終公演の「レクイエム」の会場に滑り込む。5012席のホールAはほぼ満席だ。すごいことだけど、このホールはちょっと大きすぎやしないか?演奏が遠い。でもやはり素晴らしかったな。この曲を最初に聴いたのは映画「アマデウス」。死に向かいながら真っ白い顔をしたモーツァルトがかすれた声でその旋律をサリエリに伝える姿を思い出す。フィクションですけどね。あの映画は面白い。5000人の拍手で今年もラ・フォル・ジュルネが幕を閉じる。来年はチャイコフスキードヴォルザーク“など”だそうだ。などが気になるけどドヴォルザークは聴きたいな。チャイコフスキーのヴァイオリンコンチェルトも聴きたい。庄司紗矢香とか出ないのかな。neophiliaも一枚噛ませてもらえないだろうか。何でもやりますよ。
歯が痛くない。歯医者さんは偉大だ。