2006年ドイツ最高

pre-neophilia2006-12-31

2006年は仕事を辞め自由の身になり事務所を始めて演奏をしたり演奏会を企画したり国際交流事業に参加したりドイツに行ったり。
12月は8日まで国際交流事業の運営スタッフとして同行しており、自宅にはほとんど戻れず、8日の歓送会を終えて自宅に戻るも、返す刀で翌早朝には成田からドイツに向けて出発。寝ずにスーツケースを空けてまた詰めて、12時間の飛行時間中11時間は(食べてるか飲んでるか以外は)寝ていた。近い!と思ったのだった。
ドイツには9日に着、フランクフルトの空港からそのままハイデルブルクへ。11日にミュンヘン。13日ローテンブルクへ。14日にフランクフルト、翌15日離独。
ミュンヘン!僕にとっての大きな目的はバイエルン州立歌劇場(ナショナルシアター)で「白鳥の湖」を観ること、そしてヴィオロンのマスターに教えてもらったヘルクレスザールというホールに行くこと。
ミュンヘンに入ったその晩、ヘルクレスザールでエマーソン弦楽四重奏団を聴けることに。中々無い機会だしと思ってそこそこ高い席を。

翌日、ナショナルシアターで「白鳥の湖」。ちょっとした行き違いで遅刻。一幕を遅れ客用のスペースで観る。二幕からはちゃんと座って。

音楽はそこにあるべくしてあり、そんなの当然すぎて、何か手を加えられないかなんて考えることも出来ない。会場には素晴らしい音響と、歴史によって培われた空気があって、何よりもの演出となっている。音楽によって何かを想起させる設備というより、音楽があるための場所なのだと思った。
さて、と思う。じゃあ日本で何が出来るだろう。日本にそのまま持って来て機能するシステムではない。ドイツには長い歴史という土台があって、日本にはまた短い歴史という土台がある。ドイツで出来て日本で出来ないことと、その逆。ドイツで受けた感動をいつか全く違う形で消化出来ればと思う。
何にせよドイツにはまた行く必要があると思う。ヘルクレスザールでは休憩中に空きっ腹に流し込んだ予想外に大きいグラスいっぱいのワインによって後半はショスタコーヴィチが呪術のように聴こえたし、ナショナルシアターにはあろうことか遅刻している。もう一度ちゃんとこの二つの会場にゆっくり座ってみたい。そして、旅行客の贔屓目(耳)というのもある。事実、ドイツでも若者のクラシック離れは深刻らしいし、僕が行った会場でもお客さんは年配の人が多かった。何もクラシックがドイツでその頂点を謳歌しているわけではないのだ。でも、行ってみるというのはとても大切なことだ。時間とお金、そしてその二つを確保するための労力が必要だけど、実際その場に行ってみるというのは長い目で見ればかなりの時間の節約になると思う。
ビールとソーセージはね。そりゃうまい。
ドイツから帰ってきた後は、「赤木有季子ピアノリサイタル」「NeophiliaClassical#2」のチラシ作成。
22日から24日までは益子へ。星がきれいで飯がうまい。泊まった民宿には囲炉裏があったので焼肉を焼いて持参したレコードプレーヤーで第9を聴いた。これほどまでにクリスマス色から逃げ切れたクリスマスもなかった。益子にもまた行くことになるだろう。

さてさて、ネオフィリアのウェブサイトに新たに情報をアップした。下記ニュース。

ということで、NeophiliaClassical#2に先立ち、#1.5をやる。ヴィオロンの空気を是非味わっていただきたいと思う。出演者はまた増える予定。クラシック関係者ではないという雰囲気もあり。30席しかないので、ご興味がある方はご一報下さい。確保いたします。
オールツーステップスクールの舞台にも制作で携わらせていただく。舞台の制作。楽しみだ。稽古にも新年から立ち合わせていただく。
4月13日の赤木有季子さんのリサイタルの曲目、NeophiliaClassical#2の曲目も決定したので、是非NeophiliaClassical.comをチェックしてみてください。
3月4日の「塚越慎子マリンバリサイタル」にネオフィリアも後援団体として参加しております。素晴らしい演奏家なので、是非この公演情報もNeophiliaClassical.comでチェックしてみてください。
さらにNeophiliaClassical#3も来年6月24日(日)の予定で動きだしております!#3は打楽器!の予定!

今年1年本当にお世話になりました。来年もどうかお助けください。