2006年2月20日

サントリーホールに行ってきた。
今年はNHK交響楽団創立80周年、サントリーホール20周年であり、今日は武満徹の10周忌にあたる。演奏はウラディーミル・アシュケナージの指揮によるNHK交響楽団、曲目は武満の作品と彼に縁のあった作品を集めた構成。驚いたのはアシュケナージが思っていたよりもかなり小柄な体格であったこと、そして谷川俊太郎さんの詩がプログラムの中で取り上げられており、谷川さん本人による朗読を聞けたこと。
谷川俊太郎という詩人を知ったのは実に昨日のことなのだ。昨日僕は「LIVE! no media 2006 草原編」というポエトリーリーディングのイベントを見に横浜BankART Studio NYKに来ていた。一緒に演奏活動をしている「マツクラとヌール」の松倉如子に話を聞いてやって来てみたのだが、谷川俊太郎さんはその最後の出演者であり、僕が谷川さんの詩を知る(少なくとも谷川さんの詩だと意識して聞く)最初の体験となった。
この日のステージには主催者である友部正人や、元「たま」知久寿焼、劇作家の宮沢章夫さん、「銀杏BOYZ」の峯田和伸などが参加しており、素晴らしいリーディングを聞かせてくれた。
峯田君は叫んでいた。どうすれば気持ちよくなれるのだろうかと。
翌日のサントリーホールで僕は谷川さんと再会する。ステージを後ろから眺める席で考える。僕と谷川さんとの距離。僕とアシュケナージとの距離。僕と武満徹との距離。
僕はクラシックの音楽事務所を作ろうと思っている。