TONE

上野の東京文化会館に行く。今日は前働いていた会社の催し物がここであり、元同僚に借りっぱなしだった物を返しにいった。地下の控室ロビーで元同僚と話す。彼女も今月終わりで辞めることになった。色々話す。
上野から渋谷へ。今日は新宿から上野、上野から渋谷と、ぐるり山手線を回った。風景を見たり本を読んだり寝たり。
日曜の渋谷なんて行くもんじゃない。合流した松倉さんは「祇園祭りみたいやな」と談。実に色んな人が色んな格好で歩いている。若い世代の文化の中心はここにあるのだな。息苦しい。ここに中心を置かない若い人たちもきっと沢山居るだろうな。だってこれじゃあな。
カラオケで練習。
渋谷から代官山へ。ローソンの肉まんを食べながらライブハウス「UNIT」へ向かう。
「TONE」という音楽事務所がある。今日の「UNIT」ではTONE設立2周年記念企画としてTONE所属の畠山美由紀さん、ショーロ・アズーの林夕紀子さん、ボファーナの山田里香さんの共演によるライブが開かれた。マツクラとヌールの活動を通じて幸運な事にこの事務所の社長の是澤さんとペダルスティール奏者の高田漣さんとお話しする機会があり、そんな繋がりが僕をこのライブに導いてくれた。松倉さんは何かと一番前で見るのが好きで、入場後すぐに人の群れに突っ込んで行ったのだが、僕はギターを持っていたので後ろの入り口付近でギターを壁に立てかけて開演を待っていた。そこに高田漣さんがいらっしゃって少し話をした。とても温和な方なのだが音楽に対する姿勢は喜びに溢れていてとても素晴らしい。クラシックについて、僕が作りたい事務所について話をした。漣さんに聞いてもらえてとても嬉しかった。「制作サイドにちゃんとしたスタンスを持った人間が居ることは演奏家にとってとても心強いこと」だというご意見。そう思ってもらえるようにがんばろうと思う。話をしている内に客席は満杯。ステージが見えない。
開演直後、是澤さんにも挨拶が出来た。これだけの演奏家を抱え、これだけのお客さんを集め、幸せな空間を提供している。尊敬してしまう。きれいな歌声。心地よい演奏。演奏者が楽しみ、お客さんが楽しみ。いいないいな。
終わって表に出る。松倉如子に火が付いたようだ。練習したいと言い出した。帰り道下北沢に寄り、カラオケで練習。というか松倉さんの熱弁を聞いた。「がんばりたい」のだ。「あのステージに立ちたい」のだ。
立てるといいなと思う。聴いてみたいと思う。