アルバン・ベルク四重奏団

pre-neophilia2006-05-23

ミューザ川崎シンフォニーホールへ。アルバン・ベルク四重奏団。 シンフォニーホールに入るのは初めてだ。驚いた。床が傾いている。隣の席の高さが少し違う。広いホールを見渡しても水平な線が見当たらない。客席はステージのまわりにトグロを巻くようにぐるぐると天井高くまで広がっている。何だか酔いそう。僕の席はステージの後ろ側の最前列。カルテットを後ろから聴く。
見た目は地味な人たちだ。演奏にも派手さはない。きれいに揃ってるなーぐらいの気持ちで聴いていたのだが気が付くとどっぷり引き込まれている自分を発見してびっくりした。何で引き込まれているのかをうまく理解出来なかった。モーツァルトの15番が終わりバルトークの6番。いきなり曲調が変わるがどんどん引き込まれていく。アルバン・ベルクバルトークはCDを持っているのだが今目の前で演奏を聴くのは全くの別物だ。4つの楽器の音が良く聴こえる演奏。音の一つ一つが胸に迫る。
休憩。ついワインを飲んでしまった。
席を移動して正面へ。酔いも手伝い後半はただただ気持ち良かった。モーツァルト14番。演奏を聴きながら天井を眺めて色んな事を考えていた。最初面食らったホールの内装だったが、とてもきれいな響きを聴かせてくれる。カルテットが近く感じられる。
アンコールはハイドン。アンコールまで地味だ。でも演奏が終わると僕は立ち上がっていた。大きく大きく拍手をしていた。もっと聴きたかった。
ベートーヴェンのCDを買ってサインを貰って握手。
ありがとう。また会いましょう。