亡き王女のためのパヴァーヌ

pre-neophilia2007-09-12

今日耳にしたクラシックは「亡き王女のためのパヴァーヌ」だった。
パヴァーヌはちょうど一年前、NeophiliaClassical#1の時に集まったアンケートで「クラシックで好きな曲」という質問の回答に何人かの人が挙げてくれていたし、今年のラ・フォル・ジュルネでもあるオーケストラが演奏するのを聴いたし、ミニヨンで茂木姉弟のサクソフォーンとコントラバスとピアノのアンサンブルでも聴いたし、ヴィオロンで初めてリクエストした曲だし、そのヴィオロンでやったNeophiliaClassical#3.5の時に山田さんたちの弦楽四重奏団も弾いてくれたし、フレッシュネスバーガーで金井さんたちがファゴットトリオで突然弾いてくれたし、そしてつい先日、9月8日に松本でサイトウキネンオーケストラの演奏も聴いた。録音物を除けばここ一年一番聴いた曲だと思う。
そして今日は御徒町のビルの中でついさっき聴いた。今回は村治佳織のギターだった。パソコンで良く分からない分野の英文を読み続けて、ほとほと疲れている時に隣のタカハシさんがitunesで流したのだ。夜も遅くて人は少なかったけど、話し声はするし、パソコンのファンはうるさいし、僕はスーツもよれよれで、回転椅子にふんぞり返っていて、そんな中聴くパヴァーヌは今まで聴いたどんなパヴァーヌとも違っていた。それは僕が投影された僕のパヴァーヌだった。
仕事を終えて電話でRichie Pと話す。五年も前に会って以来だ。イギリスでRichie Pと曲作ったり演奏したりしていたころは、ラヴェルなんて作曲家は聞いたこともなかった。明日仕事を早く切り上げられれば銀座で再会だ。

先述のサイトウキネン。メインはベルリオーズ幻想交響曲小澤征爾の演奏を聴くのは3回目だ。文化会館でタンホイザーを聴いて、パルテノン多摩ベートーヴェンを聴いた。小澤さんについては良く言わない人もいるけど、今回という今回は確信したのだ。本当に素晴らしい演奏だった。ベルリオーズの3楽章くらいから演奏が終わりに近づいていることを悲しく思った。終わったらステージまで行って拍手を送った。いつか話がしたい。
ラクティスを運転して、温泉に入って、蕎麦も食べて、良い旅だった。また来年も行けると良いな。
そう言えばパヴァーヌの録音は持っていないんだな。