高田漣さん/ねじまき鳥クロニクル

高田漣さんのコンサートを聴きに吉祥寺へ行く。
七時開演だったのに仕事でだいぶ遅れてしまった。
ふとしたきっかけで高田渡さんの曲を知ることになり、またちょっとしたきっかけで漣さんともお会いすることが出来た。幸運なことだと思う。今日はお話出来なかったけど、漣さんは沢山の人の前で歌を歌っていました。漣さんの事務所の社長さんにも終演後久しぶりにご挨拶出来たのだが、開口一番「太った?」である。そう、太ったのである。
ねじまき鳥クロニクルを読んでいる。何年ぶりだろう。人の本を借りているのだけど、人の本というのは特別だ。くたびれた文庫だったりするとなおさらである。本は視覚で享受するメディアであり、そのくたびれ具合は常にその文面の物語と一緒に目に映り込む。どのようにしてくたびれたのか、その過程を知らないことは、ちょっと人の人生を借りているような違和感を感じさせるのだけど、嫌な気はしない。一巻を読み終えた。長い話なのだ。