ヴィオロンクラシカルと酒とユニコーンの日々

pre-neophilia2009-02-26

ヴィオロンクラシカルが終了。楽しかった。お客さんがどれぐらい来てくれるのか全く読めないままその日を迎えてしまった感じだったけど、蓋を開けてみたらふらっと立ち寄ってくださる方が結構居て良かった。ふらっと立ち寄りたくなるような演奏会をもっと作りたい。今回はファゴットだけの演奏会。外を通り過ぎる人達が「一体何事?」という感じで中を覗いて行く。でかいし長いし3本もあるしあまり見る光景じゃないだろう。「わーオーボエ!」と言っていた女の子も居た。違いますよ。曲目も面白かった。ファゴット吹きのワイセンボーンの曲良かったな。
終演後は隣のピッキーヌへ。ご存知の方はご存知だろうがピッキーヌもヴィオロンのマスターが経営している。これがヨーロッパ料理のお店だったらまあそんなこともあるだろうと思うけど、なぜタイ?というところにマスターの懐の深さが鑑みれると言えばまあそうかもしれない。旨かった。ソフトシェル蟹の何だか黒く炒めたものが絶品だった。何しろ料理の名前からも見た目からも味が想像出来ないのが良い。弾みでその数日後ウチでタイ料理を作った。グリーンカレーとガパオと春雨サラダ。塩入れたり唐辛子入れたり砂糖入れたりナンプラー入れたりして作りながらもやはりどんな味がするのか読めない。カオス。結局美味しかったけど。
演奏会の前の日には母の引越を手伝う。柏へ引越。生まれ育った街だ。しかし相変わらず柏には郷土意識が持てない。10年ぐらい行ってなかったんじゃないかな。そんなことも無いか。有能なアート引越センターと有能な姉夫婦妹夫婦によって家にどんどん生活感が出て来る。僕と奥さんは家を片付けたりすることに関してはあまり役に立たないほうなので買い出し班を志願。スーパーで何やかやと食べ物を買って、奥さんが昼間作った差し入れと合わせて家族皆で晩ご飯。旨かった。夜も更けてきてから新居をおいとまして奥さんと二人で有楽町へ。兵庫から奥さんのお父さんが仕事で来ていたので立ち飲み屋で飲む。考えてみたらここ数日は良く飲んでいた。昨日はデスクを置いているイベント会社のスタッフ送別会。居なくなってしまうのは寂しいとは言えへらへら笑って良く飲む。今朝起きたらスーツどころかコートも脱がずコタツで寝ていた。せっかくなのでそのままの格好で仕事へ出掛けた。e+の方がご来社。小規模の催しでも気軽に使えるプランをご案内頂いた。従来のプレイガイドと比べれば登録料がかなり安いので検討させていただきたい。e+WEBオープンシステム。明日はその方の部署主催でユニコーンのシークレットライブをやるのだという。そのお話を聞いたときについ「おっ!」と言ってしまった。
ユニコーンは僕の音楽への入り口だった。ユニコーンが居なければこのような仕事は恐らくしていない。解散直後にユニコーンを知ってから16年目の再結成。音を聴いてみたら変わらぬユニコーンが居た。「あのズッコケたドラムが抜けてバンドのバランスが崩れた」と民生さんが以前言っていたように思うけど、今聴いてみるとなるほどズッコケてる。タイムが緩い。テッシーのライトハンドを聴いて思い出が甦る。相変わらず口数の少ないベースと工夫工夫のキーボード。民生さんは民生さんだ。ソロと変わらない。そしてユニコーンは昔と変わらない。楽しそうだ。楽しそうだったから自分も楽器が弾いてみたいと思った。楽しそうだから音楽の仕事がしたいと思った。16年も経ったのかー。