2007年

pre-neophilia2007-12-30

2007年。
年明けからチラシだチケットだの制作に追われ、2月にはヴィオロンで演奏会をしてチェロの武田さん、サクソフォーンの茂木さん、歌の松倉さんに出演してもらった。あの演奏会は中々良かった。何よりヴィオロンでやっと演奏会が出来たのが嬉しかった。ドリンクチケットも作ったりして。
3月は前の仕事で一緒だったチェコ弦楽四重奏団ウィハンが来日。ミューザ川崎に演奏会を聴きに行く。この公演は途中まで少し制作(というほどじゃないけど)に携わってたので感慨深かった。何せしっかりお客さんとしてウィハンを聴くのが初めてだったのだけど、やっぱりすごい演奏だったな。ドヴォルザークアメリカ良かった。中旬には舞台公演「アデュー」の横浜BankART公演で制作を担当。雀卓を連れ合いの知り合いの雀荘から借りて、車に積んで運んだりしたんだな。牛のスタッフTシャツ作ったりして。着たりして。舞台の人たちと仕事をするのは面白かった。たくさんの発見。BankARTも面白い場所だった。バーでつまみのナッツを頼んだら房付きドライ葡萄が混じってて感動したな。21日でネオフィリア開業一年目を迎える。月末にはフレッシュネスでライブ。金井君たちの木管五重奏。これ以降は多分欠かさず毎月末ライブをしてたはず。このフレッシュネスのライブは大きな発見だった。演奏を取り巻く環境が大変活発(食事、車、通行人)であり、スペースは限られているため、クラシックは静寂を獲得することは出来ず環境と混ざらざるを得ない。聴きにくいけどおかしさもあり、ふと環境のボリュームが下がり音楽が前進してくるときに鳥肌が立つような瞬間もある、環境が整わないからこそクラシックががんばらないといけない。クラシックのがんばりどころなのだ。
4月前半には赤木有季子さんのピアノリサイタルをマネジメント。パルテノン多摩。お仕事として演奏会を手伝うことの責任を再度考える機会をいただいた。生半可じゃ無理、というか意味がない。後半にはネオフィリア主催公演NeophiliaClassicalの第二回目#2を狛江のエプタザール。赤木さん、武田さんとヴァイオリンの瀬堀さんでメンデルスゾーンピアノ三重奏。勢い余って演奏会後のパーティまで企画。けどあらゆる面ですごく悩む。演奏会を作るということに対して自分が出来ることするべきことを模索しながら演奏会を作る。
5月ゴロホフ来日。久しぶりに彼の演奏を聴き、有楽町ガード下で酒を飲み、コンビニでゴロホフが買ったウイスキーを公園で飲む。くだらない話やら家族の話やら色んな国の話に音楽の話がたまに滑り込む。幸せだと思う。音楽の仕事がしたいと思う。
ラフォルジュルネ。今年も素晴らしかった。うらやましい。中旬エジプトの演奏者ハムザエルディンの追悼コンサートに行く。エジプトと日本を音楽で繋げた人がいた。
6月ゆめりあホールでNeophiliaClassical#3。引き続き悩みながらも良い演奏会になる。「打楽器の演奏会」というテーマが明確であったのと、後は演奏者の力量。古川さんのグラウンドに代弁してもらった部分が多い。自分の出来ることについて引き続き悩む。
7月根來加奈ソプラノリサイタルのマネジメントを前後にしてかなり考え込む。色々重なって困ったのだけど、そうこうしているうちに別の仕事が忙しくなって少し音楽から遠ざかる。何かの啓示のように(ウソ)猫を拾う。
8月はヴィオロンで2回目の演奏会。弦楽四重奏。やっぱりヴィオロン面白い。色が良い。会議の仕事で新潟に行く。
9月にサイトウキネンを松本で聴く。ベルリオーズ。今から考えると引き返し点だったような気がする。やっぱり音楽なんだという実感。演奏会のあと連れ合いとモルツとからあげくんで乾杯。美味く気持ちよかった。
10月は会議だとか大学だとかの仕事を手伝い、11月にハワイへ。フラのイベントに携わり感動する。クラシックの外にあるものに積極的に関わってみようと考える。で持ち込む。ハワイから帰って引越。バタバタと年末を迎える。
結局のところ僕は依然としてクラシックの素人であり、でも気持ちは少し整理出来た。
演奏家の皆さん、家族、猫、友人にありがとう。良いお年を。来年も色々とやっていきましょう。
来年はどんなかなー。