シルバーウィーク

pre-neophilia2009-09-23

「シルバーウィーク」という名称が使われるのは今年が初めてですか。敬老の日もあることだしお年寄りを大切にする週間かと思いましたが「ゴールデンウィーク」と対となる連休だという意味なのでしょう。か?
そんな連休の初日は柏でバーベキューをして過ごす。思えばバーベキューなんてことをするのは生まれて初めてではなかったか。手探りでも一先ず美味しく食べられた。だって焼くだけなんだもの。家族や旧知の友人や初めて会う人たちと肉を焼きビールを飲んだ。日曜日には来日中のチェリスト、レオニード・ゴロホフと品川で待ち合わせて居酒屋で飲んだ。ドイツのハノーバーに移住したらしい。近所の湖で子供たちと泳ぐのだという。羨ましい限りだよ。月曜日に関西へ。マハタギヤでシッポ夫妻、姉夫妻とお酒を飲む。ちょうど探していたところだったのでハンガーラックをオーダー、送ってもらうことにした。
22日は京都へ。京都音楽博覧会。何せ奥田民生さんをどこかで見たくて探して見つけたイベント。若干遅れて到着したがちょうど矢野顕子さんのステージの始まりに間に合った。一人でさーっと出てきてピアノを弾いて歌を歌うだけなのに全く素晴らしかった。空の下、演出なんか何も無くて、ただ音楽家が一人でステージに居る。民生さんもギター一本。やはりどこにも演出なんかなくてただ彼がそこに居る。「さすらい」「ラーメン食べたい」「野ばら」「The Standard」と続いてくるりの岸田さんが参加し、民生さんから「がんばれカープ」という曲紹介があって始まったのは「息子」。続いて民生さんから「それ行けカープ」という曲紹介があって始まったのは、くるりの「ばらの花」だった。間奏で岸田さんが「すばらしい日々」のギターリフを挟む。ユニコーン再結成したしね。最後に民生さん一人で「カスタム」。これだけでも来て良かったなと思ったけど、続いてかなりの大所帯を率いて登場した石川さゆりがまた素晴らしかった。「津軽海峡冬景色」で始まり「舟歌組曲」では飛び跳ねるさゆりさん。「天城越え」も披露。一番盛り上がったんじゃないだろうか。改めて演歌の構造は良く出来ているなと思ったのは、間奏直前にきちっと盛り上がりを持ってきて、間奏入りでしっかり拍手をするタイミングをお客さんに与えることだ。ワーグナー以前のオペラアリアのように。さゆりさんの歌声を支えるバッグバンドも素晴らしかった。全出演者の中でこのバンドの演奏が一番タイトであったように思う。トリのくるりくるりらしい素晴らしいステージ。サポートのドラマーとキーボードのミュージシャンも良かった。京都でのフェスということもあったのだろう、アンコールの最後の曲は「虹」だった。思えばずいぶん前(まだ「すごいぞ、くるり」と言われていた頃)この曲でくるりを知った。フェスティバルが終わりジワジワと京都駅に向かい夙川の奥さんの実家へ向かう。遅くなってしまったがビールを飲ませてもらった。

遡って18日金曜日の「ViolonClassical#12」も無事終わった。若々しい面々が名曲揃いのプログラムを組んでくれた。やや枯れた趣もあるヴィオロンにどう馴染むかと思ったら意外と良く馴染んだ。フルートとサクソフォーンのカルテットという思い付きも変則的だけど音はしっかりマッチング。柔らかく優しい音でした。

いつも変わらぬ雰囲気で我々を迎えてくれるヴィオロンなのですが、今回は店の奥に馴染みのない顔が。「朗読の荒井先生」だそうですが渡辺勝さんに見えました。