ラーメン食べたい

pre-neophilia2009-10-03

「ラーメン食べたい」は矢野顕子のヒット(?)曲だが、本人の演奏を聴いた事が無い。僕の中の「ラーメン食べたい」は奥田民生氏の歌によるものだ。先日行った「京都音楽博覧会」では矢野さんのステージの後、民生さんがこの曲を歌っていた。二人で歌うところなんかも聴いてみたかったなあ。矢野さん本人の演奏を聴いた事が無いままの想像ながら二人の食べたいラーメンは何となくテイストが異なりそうな気もする。矢野さんが食べたいのは恐らく昔ながらの醤油の風味が利いた東京ラーメンではないだろうか。民生さんの好みは幅が広そうなので分かりません。
今週は頻繁にラーメンを食べた。火曜日に「蒙古タンメン中本」、水曜日に「二代目海老そばけいすけ」、木曜日に「黒兵衛」、金曜日に「めん屋いなば」。今日はラーメンを食べようと思い立って店に向かいながらふと「ラーメン食べたい」を口ずさんでいたりする。「ラーメン食べたい、一人で食べたい」と歌詞にあるが、ラーメンを食べる時は大体一人だ。奥さんはラーメンを自ら進んで食べようとはしないし、他に選択肢があるんだったらまずラーメンは選ばない。そんな訳で先日仕事の帰りに永福町の「大勝軒」に行ったときも一人だった。かなりの量のラーメン。美味しかった。お客さんは中年の男性客がほとんど。そんなお客さんたちを見回していると近くの席に座ったサラリーマンのところへじょうごとプラスチックの容器が運ばれて来た。何事かと思ったら食べ終わったラーメンのスープを持ち帰り出来るらしい。そのような行為が存在することに驚きながら眺めつつ、ふとエジプトに住んでいた頃「ラ王」を食べ終わった後にソーメンを湯がいて「替え玉」として食べていたことを思い出した。現地では「ラ王」は大変貴重な物資だったのだ。ソーメンもまた大変貴重だったのだが、それ以上にラーメンスープが重んじられていた。サラリーマン氏は持ち帰ったスープをどう使うのだろう。一人でソーメンを湯がくのだろうか。まさかね。